海外で人気のYNSA(山元式新頭鍼療法)とは?

日本ではあまり知られていませんが、鍼治療のひとつの方法として「YNSA(山元式新頭鍼療法)」というものが存在します。

このYNSAとは、いったい何なのか、それをまずご説明しましょう。

■ YNSAって何?

ynsa鍼治療イメージ

YNSAとは、医療法人「愛鍼会」の理事長である山元敏勝氏が、昭和43年ごろから研究・開発をおこない、昭和48年に確立させた「おもに頭皮への鍼うちをおこなう、新しい鍼治療」のことです。

ちなみに、なぜYNSAと言われているのかというと、これは(Yamamoto New Sculp Acupuncter)の略。「山元氏による、新しい、頭皮(sculp)の鍼(acupuncter)治療」という意味を持つ英語名で、海外で幅広く普及している療法です。

YNSAを確立させたのは日本人ですが、現状では海外人気のほうが圧倒的に高いため、この治療法の日本名「山元式新頭鍼療法」よりも、海外での呼び名である「YNSA」のほうが、有名になっています。

■ YNSAが生まれたきっかけ

日本でも古くから、一般的な鍼治療は行われてきましたが、そんな中でどうして、新しいタイプの鍼治療であるYNSAが生まれたのかというと、実は、YNSAは、「従来の鍼治療にアレンジを加える」という形で生み出されたものではありません。

生みの親である山本氏が、「麻酔科の医師」として活躍していた時に、YNSA誕生の大きなきっかけがあったのです。

山元氏が、宮崎県の日南市で、農業をしている人たちの体の痛みを緩和するために、神経ブロックなど、痛みに対応するための注射をあちこちにうつ、という日が続いていたのですが、そんな中で「注射をうったポイントとは、まったく違うところの痛みが取れる」というケースが出ていることに気付いたのです。

麻酔薬や鎮痛薬が効いていないはずの範囲の痛みが取れた、ということは、「今まで医師も知らなかった反射区が見つかった」ということでもありました。

そして山元氏は、「新たに見つかった反射区を、鍼治療に応用できるのではないか」と考え、当時の患者の協力を得ながら「このポイントを刺激すればここが良くなる」という独自のツボをいくつも見つけ出していったのです。

こうしてYNSAは、「実地での実践の繰り返し」によって、完成していきました。

これまでの鍼治療とはまるで違う視点から見つかったものだからこそ、YNSAは「まったく新しい鍼治療」である、と言える存在なのです。

参考:山元先生のお弟子さんでYNSAによる鍼治療を行っている小出先生のホームページです。医師によるYNSA療法の解説がなされております。
>> 医師によるYNSA鍼治療