偏頭痛

「偏頭痛にたびたび悩まされているが、強い偏頭痛が起こるたびに頭痛薬を飲むという、対症療法しかできていない」という人にも、鍼治療はおすすめです。

■ 偏頭痛に対して鍼治療が有効な理由

鍼治療人体図

偏頭痛の大きな原因のひとつとして挙げられるのが、「何らかの理由で脳の周りの血管が拡張し、その血管の圧迫によって血管のすぐ近くにある三叉(さんさ)神経が刺激され、その三叉神経から痛みや炎症を起こす物質が放出されてしまう」ということです。

つまり、最初のきっかけである「脳の周りの血管拡張」を抑えれば、それだけで偏頭痛の症状が改善する可能性は高い、というわけですね。

鍼治療と言えば、血行促進の作用が強いので「鍼をうてばむしろますます血管が拡張して三叉神経が圧迫され痛みがひどくなるのでは」と思われるかもしれませんが、実は鍼治療は「異常な血管拡張を抑えて正常な状態に導き、神経の暴走も抑える」という目的でも使えるため、有効性が期待できるのです。

また、逆に、肩こりや疲れ目など、筋肉の緊張と血行不良が主原因となる頭痛もあります。これは「緊張性頭痛」と呼ばれますが、この緊張性頭痛に対しても、鍼治療による筋肉ほぐし・血行促進の作用が役に立ちますよ。

■ 偏頭痛に対する鍼治療で刺激される場所の例

異常な血管拡張による三叉神経の圧迫によって起こる偏頭痛の鍼治療には、額の髪の生えぎわの角から少し上に位置する「頭維(ズイ)」に鍼をうつことが多いです。この周辺に三叉神経が通っているので、神経の暴走ストップのために直接働きかける効果が期待できるのです。

また、血行を正常な状態にして血管の異常な拡張を抑えるために、経絡の流れを整えることを重視して、手や足など、頭とは関係なさそうに思える場所に鍼がうたれることも多いですよ。

あと、肩こりや疲れ目などが起因となる緊張性頭痛に対しては、こめかみ部分を中心に、頭部に鍼をうつことが多いです。

■ 偏頭痛に対する鍼治療にかかる期間

偏頭痛・緊張性頭痛ともに、症状そのものは1回〜数回で大幅に改善できる可能性が高いです。

ただし「偏頭痛や緊張性頭痛がよく起こる」という人は、その後も頭痛予防のために、1週間〜数週間に1回程度の鍼治療を継続的に受けることをおすすめします。

偏頭痛に対する鍼治療における注意点

偏頭痛や緊張性頭痛の症状は、1回〜数回の鍼治療で良くなる可能性が高いですが、頭痛以外に、発熱や極端な疲労(肉体的な疲労だけでなく精神的な疲労も含む)・睡眠不足などの症状や要素が重なっていた場合、思うように回復ができないこともあります。

頭痛以外にもこうした症状・要素の自覚がある場合は、その点も鍼治療を受けた方が効果的ですので、ぜひとも、施術前に申し伝えておきたいものですね。

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