うつ病

鍼治療を受ける女性

西洋医学においてのうつ病の治療というのは、どうしても「精神症状をコントロールするための薬頼み」になりがちで、根本的な改善にはなかなか結びつきにくい、というのが現状です。

そんなやっかいなうつ病にも、鍼治療は有効性が期待できます。

■ うつ病に対して鍼治療が有効な理由

うつ病に対して鍼治療が有効な理由としては、「うつ症状を引き起こす、あらゆる原因に対応しやすい」というのが挙げられます。

西洋医学の世界では、精神面の問題ばかりが注目されがちですが、東洋医学の世界においては、うつ病は「心と体のどちらか、あるいはどちらも不調になることによって起こる」と考えられています。

そして、鍼治療によるほぐし効果は、神経の緊張や血管の収縮状態の緩和・自律神経の調整・内臓などの結合組織をゆるめることによる不調緩和・筋肉の緊張ほぐしなど、心身ともに幅広い作用をもたらしてくれるので、心と体、どちらに不調があっても対応しやすいというわけなのです。

また、鍼治療の世界では、「気の流れ=体内を流れるエネルギー」を重視している、というのも大きいですね。うつ病の人は「元気を出すためのエネルギー不足」とも言えるので、気の流れを改善してくれる鍼治療は、その点でもうってつけと言えるのです。

■ うつ病に対する鍼治療で刺激される場所の例

鍼治療の例

うつ病に対しての鍼治療で刺激される場所としては、「体が悪ければ、その悪い部分をピンポイントで刺激する」ということもありますが、それだけでなく「全身の血液・リンパ・気の流れを良くする」という目的のツボに鍼をうつことが多いです。

手の親指と人差し指の骨の谷間にある「合谷(ゴウコク)」や、足の裏の土踏まずからやや上にある「湧泉(ユウセン)」、おへそから指5本ほど上にある「中かん(チュウカン)」、手首から指3本分ほど下、二本の筋の間に位置する「内関(ナイカン)」、内くるぶしの頂点から指4本ほど上にある「三陰交(サンインコウ)」などが、それにあたります。

■ うつ病に対する鍼治療にかかる期間

うつ病に対する鍼治療の効果が出始めるのは、治療開始からおおむね半月〜1・2ヵ月程度になることが多いです。効果がしっかり感じられるまでは、週2〜3回程度のやや頻繁な治療が勧められます。

そしてその後は治療頻度も減り、数ヵ月〜半年後ぐらいには、かなり軽快している状態になれることが多いですよ。

うつ病に対する鍼治療における注意点

うつ病に対する鍼治療において、一番の大きな壁となるのが「初診」です。

「うつ病の症状がひどすぎて、最初は鍼治療に一人で出向くこともできない」という人も居るんですよ。数回治療をすれば、それも改善されていく可能性が高いのですが、最初のこのハードルが高すぎて鍼治療に踏み切れない、という人も少なくありません。

そんな場合は無理をせず家族などに頼り、予約入れや同行をしてもらうといいでしょう。

また、「頼める家族が居ない」という人は、往診治療をしてくれるところもありますので、それを利用するのもひとつの手です。

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