認知症

認知症は、西洋医学の世界においては「完治は絶対に無理なのはもちろんのこと、せいぜい、進行を遅らせるぐらいしかできない、予防についても、生活習慣の見直し程度しか手がない」というのが一般的な認識です。

もちろん鍼治療も万能ではありませんので、認知症を完治させることはさすがに無理ですが、発症の予防や、症状をある程度改善できる可能性ならあります!

■ 認知症に対して鍼治療が有効な理由

人体図

認知症に対して鍼治療が有効、と考えられる理由としては、まず、「血行促進作用による予防効果」が挙げられますね。

認知症の中でもっとも有名なのはアルツハイマー型ですが、そのアルツハイマー型に次いで多い認知症が、脳梗塞など、脳の血管が詰まったり破けたりして起こる脳血管性認知症なんですよ。

「脳梗塞で倒れた」というような重症ではなくとも、本人も気づかないうちに小さな梗塞がたびたび発生し、そのたびに「血管が詰まって、それ以上先に酸素や栄養が供給されない」という形で脳細胞が死んでいき、認知症になるのです。

鍼治療による血行促進は、こうしたリスクを大いに軽減させるのに効果的だと言えるわけですね。

そして、鍼治療は、「すでに始まってしまった認知症」にも効果が期待できます。

少し前までは、医学的にも「脳細胞は絶対に再生・復活しない」と言われていましたが、実は今では、この定説が覆りつつあります。「条件によっては脳細胞が再生する可能性は大いにある」ということが、医学的にも認められるようになってきているのです。

鍼治療によって脳細胞の結合組織をゆるめて新陳代謝を活性化すれば、すでに発症した認知症であっても、その進行を食い止められる可能性があるだけでなく、場合によっては現状よりも改善する可能性があるというわけです。

事実、平成21年の認知症国際フォーラムにおいては、「中国の天津中医薬大学第一付属医院において、鍼灸を応用した認知症治療が有効であると実証されつつある」という趣旨の発表もなされています。

もちろん、認知症をしっかり治療するためには、医師から処方された薬を飲んで「薬の作用で進行を止める」という従来の治療も続けることが大切です。鍼治療は「従来の認知症治療に、プラスアルファとして加える」という位置づけで考えておくといいでしょう。

■ 認知症に対する鍼治療で刺激される場所の例

認知症に対する鍼治療は、頭のてっぺんにある「百会(ヒャクエ)」のツボをはじめとして、基本的には頭に鍼をうつことが多いですが、それだけではなく、手首の小指側サイドにあるツボ「神門(シンモン)」や、足の親指周りなどの位置に刺激を加えるケースもあります。

■ 認知症に対する鍼治療にかかる期間

認知症対策としての鍼治療は「今後長らくの予防・悪化防止のためのもの」という位置づけになりますので、基本的にはずっと通い続けることになります。

治療頻度については、最初のうちは「週2〜3回」というのが一般的ですが、進行ストップや改善など良い兆候が見られたら、治療頻度は1〜2週に1回など、落ち着いたペースになるでしょう。

認知症に対する鍼治療における注意点

鍼治療は認知症に対してかなり有効性が期待できますが、それでも「誰でも進行ストップ・症状改善につながる」というものではなく、「効果のほどは、しばらくやってみなければ分からない」というのが実情です。

ですから「鍼治療を受けることに決めた。これで絶対に良くなるだろうから、もう薬には頼らない、飲むのをやめる」などといった自己判断は、絶対にしないようにしましょう。

あと、もし、脳のレントゲンやMRI画像などを持っていれば、鍼治療をする際の参考になるかもしれませんので、持っていくことをおすすめします。

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