鍼治療QandA=鍼治療では、具体的にどんな鍼を使うの?=

鍼治療イメージ

鍼治療に使う鍼って、具体的にどんな鍼なのでしょうか?ここではそれをご説明しましょう!

もっともよく使われているのは使い捨てタイプの毫鍼!

鍼治療でもっともよく使われるタイプの鍼は、使い捨てタイプの毫鍼(ごうしん)です。

毫鍼とは、患者に鍼をうつ際に実際に刺す、細い鍼でできた部分・鍼体(しんたい)と、医師がその毫鍼を持つための根元の持ち手部分・鍼柄(しんぺい)でできている鍼のこと。

毫鍼の太さ・長さはさまざまな種類がありますが、鍼部分の太さは0.14〜0.25mmほど、長さは1.5〜6cmほどになっているものがほとんどです。

鍼治療時は、この毫鍼を、そのままサクッと人の体に刺すのではなく、まずは、穴が開いた筒状の鍼管(しんかん)を肌に当ててから、その鍼管の中に毫鍼を通した状態にしてから鍼をうつ、というケースが多いです。

鍼管を使うと、「鍼管を肌に当てることで、鍼管の穴部分の肌がピンと伸び、その分、鍼をうったときの痛みを、より感じにくくなる」という大きなメリットがあります。

ちなみに毫鍼の材質は、使い捨てタイプはステンレスを使っているものがほとんどですね。持ち手部分の鍼柄には、プラスチック素材が使われているケースも多いです。

ただ、鍼の質を特に重視したいから、ということで、高価な金や銀素材の毫鍼を使うケースもあります。これを高コスト覚悟で使い捨てにするところもありますし、「使い捨てはしないで、きちんと滅菌処理をほどこす」というやり方をするところもあります。

■ 深い場所に鍼をうつために長鍼を使うことも!

鍼治療人体図

慢性的な腰の痛みの改善のためなど、深い場所に鍼をうつために使われることがあるのが、毫鍼よりも長い長鍼(ちょうしん)です。

長鍼の長さは、7.5〜15cmぐらい。特に10cm前後のものが使われるケースが多いです。

ちなみに、鍼治療の歴史が長い中国においては、約2千年前に、「古代九鍼」という、9種類の鍼が使われていたと言われています。この古代九鍼の中に毫鍼や長鍼も含まれているのですが、逆に言えば、現在の鍼治療では、毫鍼と長鍼以外の残り7種類の古代九鍼は、ほとんど使われていません。

まあ、古代九鍼の中には、まるで小型の剣のような、恐ろしい見た目の鍼もありますから、現代の、毫鍼や長鍼を中心とした「鍼が細くて痛くない鍼治療」に落ち着いた状況というのは、施術を受ける側としては安心感があってありがたいですね。

■ 他にもこんな鍼が使われる!

というわけで、鍼治療に使われる鍼は、毫鍼がもっとも出番が多く、深いところには長鍼が使われることもある、という感じですが、それ以外にも、以下のような鍼が使われることもあります。

  • 1mm程度の短い鍼を、ツボなどがある位置に数日〜1週間程度貼りっぱなしにする置き鍼。
  • 子どもや、美容目的の鍼治療に使う、「刺さずに、数多くの突起で刺激を与える鍼」でできたローラー鍼。
  • 爪楊枝に似た形の刺さない鍼、てい鍼。
  • 刺した鍼に電流を流す、電気鍼。

ちなみに電気鍼については、エステ等が「電気を使った、刺さない美容ハリ」などという趣旨の宣伝をしていることがありますが、これは本来の鍼治療とはまったく異なるものですので、要注意。

鍼師の資格も、医師免許も持たないエステティシャンが、本当の鍼治療をすることは法的に認められていません。

おすすめ情報
新しい鍼治療「YNSA」特集