鍼治療QandA=「鍼治療は癖になる」という説は本当?=

「鍼治療はさまざまな症状に効くけど、その分、癖になりやすく、一度鍼治療をやるとやめられなくなる」という説を、あなたは聞いたことがありませんか?

この説は正しいのかどうか、その点についてご説明しましょう。

■ 「癖になる」説の正しい部分

鍼治療イメージ

さて、結論から言うと、「鍼治療は癖になる」というのは、一部分は当たっています。

もちろん、鍼に習慣性のある成分が付着しているとか、そういう理由ではありませんよ。ですが「鍼治療が自分に合っていて、とても気持ちいい」という人は、症状が軽快したあとも、その快適な体調さらに良くしたいと考え、鍼治療を続けたいと思ってしまうのです。

こうした快適性や安心感を求める気持ちを「癖になる」と言うなら、「鍼治療は癖になる」という説は、人によっては当たっている、ということになるのです。

■ 「癖になる」説の間違っている部分

というわけで、人によっては、鍼治療は癖になる、と言えます。

しかし、この説がすべて正しいと言うわけではありません。

一番間違っているのは、「鍼治療は、その場しのぎで一時的に気持ちよくするだけの対症療法だから、ずっと続けなければいけない=癖になる」という考え方です。

確かに、難病や長年の慢性疾患などに鍼治療をする場合、その病気を鍼治療で完全に治すことは非常に困難ですので、「完治を目指すのではなく、なるべくいい状態を維持するために」ということで、途中から治療頻度は落としつつも、ずっと鍼治療を続ける方が好ましいケースが多い、というのは事実です。

しかし、鍼治療というのは、けっして「その場だけの対症療法」ではありません。筋肉や神経の緊張をゆるめて血や気の流れをスムーズにし「根本的な部分から体質改善をし、不調などが起こりにくい状態に仕上げていく」というものなのです。

ですから、たとえば肩こりや腰痛の場合、「数ヵ月ほど鍼治療をして徹底的に改善したあとは、何年も以前よりいい状態を保てる」などというケースも少なくありません。

鍼治療が癖にならないように

鍼治療を受けるまでの「不調などが出やすかった体質」は、それまでの生活習慣の積み重ねなどが大きいので、鍼治療が終わってからも、そうしたところをまったく見直さなければ、また体質の悪化を招いてしまう可能性も高いですが、それは鍼治療のせいではありませんからね。

鍼治療で症状を改善しつつ、生活習慣や姿勢などの見直しもきちんとしていけば、鍼治療が癖になることもなく、長くいい状態を保ちやすくなるのです。

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